どんな企業で働いても「壁」を感じることはあります。また仕事以外でもそれはあるでしょう。外資も例外ではありません。外資特有の壁も沢山あります。

  • はっきり言えば、3つの壁が外資にはあると思います。言葉の壁、文化の壁、人種の壁です。ぼ〜っとしてたら分からない微妙な物もありますが、感覚をとぎすましていれば分かります。他の外資に勤める知人にも聞いてみましたが大体同じコメントでした。
  • そしてそれらの壁は各々が独立した形ではっきりと分かるというよりも、全てが混ざった形で感じられることが多いのが実際です。それプラス、特にold economyの会社では、bureaucraticでかつtop downな傾向が強いのでそういった「組織」の壁もあるでしょうね。
  • 例を挙げましょう。プロジェクトを進める上で問題となっていた事案に対して、私があるアイデアを直属の外国人上司に進言したとしましょう。その上司はそのアイデアを上層部(もちろん100%欧米人です)に展開、結局プロジェクトの進行はその路線で進みます。
  • さて数年経って私がかつての上司のポジションに就いたとしましょう。別のプロジェクトで全く同じような問題点に直面。当然、私は以前に進言したポイントを上層部に展開しようとします。当然受け入れられるはずだと思います。
  • ここに壁があります。ある自分の意見を通していくということは、その意見そのものの良さ・悪さだけではありません。欧米の文化の中にしかいない欧米人のmanagementにそれを通していくためには、まさに前述のような壁があるのです。
  • その壁があることが悪い、と開き直ってもはじまりません。そういう壁があること、そして今の自分の技量ではそこが超えられていないことを認識しないといけないのだなぁ、と思います。
  • ちなみに3つ目の壁は実は日本人の中にも根強くあることを知ってますか?次のページでお話ししましょう。